→カウンセリングに875,000円払っても効果がなかった話(Ep0-2)から読む
カウンセリングなんて効果がない!?
カウンセリングに875,000円支払っても、自己理解が苦手な人は、なかなかカウンセリングの効果が出にくいというお話をしました。今回は、自己理解の鍵である「感じる」ことが苦手な人がついついやってしまう2つの行動と、そんな行動をとってしまう理由をお伝えしようと思います。自分が普段、何気なく行っていることでも、実はそれが悩みの解決や夢の達成を難しくしていることがあります。だから、「もしかしたら…」と、ちょっと自分自身を振り替えながら、記事を読んでもらえると、悩み解決や夢の達成へのヒントが見つかるかもしれません。
自分の感情を閉じ込める2つの行動
自分の感情を閉じ込めるときに、多くの人が行う行動があります。それは「理屈をこねる」と「すねる」。
理屈をこねる
理屈をこねるとは、「常識的に考えて」「大人として」「社会人として」「道徳的に考えて」「世間体が」など、考えても仕方のないことを、いろいろ考えることで、自分の感情を閉じ込める方法です。
なぜ、無駄にいろいろ考えると感情が止まるのかというと、理屈をこねるときには人間の「考える」という能力を使うわけですが、「考える」ということと「感じる」ということを、人間は同時にはできないからです。
例えば、ご飯を食べに行って、おいしい食事を食べられた嬉しさに浸っているときは、幸福感や楽しさを感じことができると思います。けれども、一度、「この食材は○○産で、隠し味は○○で、調理の仕方は…」などなど考え出すと、いつの間にか新鮮な幸福感や楽しさが消えて、考えることで頭の中がいっぱいになっていることに気づくはずです。
だから、頭の中を「考える」ことでいっぱいにしていると、「感じる」時間がどんどん少なくなり、結果として感情を感じなくて済むのです。
すねる
すねるとは、「どうせ無理」「どうせできない」と、初めから諦めることで、感情を閉じ込める方法です。
感情は、例えば「悲恋の映画を見たから悲しくなった」などのように、何かきっかけがあることで発生します。「どうせ出来ない」とすねて、自分の殻に閉じ籠っていれば、そもそも感情が動かされるような出来事に遭遇しないで済みます。
その結果、感情を感じなくて済むのです。
自分の感情を閉じ込めるようになる2つの理由
自分を守るため
自分の感情を閉じ込めるようになる理由のひとつめは、自分を守るためです。
自分の感情を誰かに打ち明けたときに、馬鹿にされたり、無視されたり、誤解されたり、そういう嫌な体験をした人は、「感情を表現すること=自分にとって不快なことが起こる」と学んでしまいます。
例えば、私の知り合いは、以前、ペットが死んで、悲嘆に暮れていたときに、会社の同僚にそのことを話したところ、「たかが、ペットで。」と言われてから、ペットの死で悲しんでいることを、誰かに話すことができなくなったと言っていました。
悲しみや苦しみ、絶望、憎しみなどの強い感情を感じることは、それだけでも本人にとっては、しんどいことです。しんどいからこそ、誰かにその気持ちをわかってほしくて、その気持ちを吐露するのです。けれども、その時に相手に受け止めてもらえないばかりか、軽んじられたり、馬鹿にされたりすると、本人はさらにつらくなります。そうすると、その後、同じような大きな悲しみや苦しみなどの感情に出会ったとき、同じような嫌な思いをしたくないので、誰かに自分の感情を打ち明けることができなくなります。
しかし、大きな悲しみや怒りや憎しみを感じ続けることは、大きな心的負担がかかります。だから、感情自体を感じないようにしてしまうのです。
大切な誰かを守るため
自分の感情を閉じ込めるようになる理由の二つ目は、大切な誰かを守るためです。
悲しみや怒り、憎しみ、絶望、孤独などの強い感情を誰かに話すと、話された相手が怯えたり、困ったり、混乱したりすることがあります。そんな体験をした人は、自分の本当に感じている感情を話すことは、誰かに負担をかけることだと学んでしまいます。
例えば、子供が怒りなどの強い感情を表現したとき、母親が精神的に不安定で取り乱したりすると、子供は自分の感情は母親を傷つけると思ってしまうことがあります。
そして、相手を気づけないためには、自分の感情を表現しない方が良いと感じて、自分の感情を表に出さないように閉じ込めるようになるのです。

