テスト勉強のとき、掃除をしたくなる理由【目的を忘れるのは何故?】

あれ…?

あれ…、なんで、自分は、こんなこと、してるんだ…?



やっちまった!!

と、愕然とした経験はありませんか?

 例えば、高校時代の定期テストの前日、「テストで良い点数をとる」ために勉強をしていたはずなのに、なぜか部屋の掃除を始めてしまって、気が付いたら大幅に時間がたっていたとか。

 あるいは、「理想的な人生を創る」ためにコーチングを始めたはずなのに、なぜかノルマに追われて、「理想」から真逆の生活を送っていたとか。

 ええ、私の実話です(笑)

 テスト勉強を始めるときは、確かに「明日のテストで良い点とるぞ!」と目的を決めたはずだし、コーチングの仕事を始めたときは、「クライアントと自分の幸せな人生を創るぞ!」と目的をしっかり持っていました。

 それなのに、どうして途中でその目的を忘れて、目的達成に関係のないことで、時間を浪費したのでしょう?

 わたしの頭が悪いからでしょうか?

 本当に達成したいと思った目標ではなかったからでしょうか?

 目的を自分の中に浸透させるのに、工夫をしなかったからでしょうか?例えば、毎朝、唱和したり、壁に貼りだしたりとか。

 その答えをくれたのは、☆の次の言葉でした。

目的がわからず、なぜ、行動できるの?

目的を忘れてしまのは、なぜ?

 最初に設定した目的を忘れて、いつの間にか関係ない行動をしてしまう理由は、当初の目的を忘れるからではありません。

 当初の目的と違う目的が、途中で出てきてしまうからなのです。そして、後から出てきた目的の優先順位が高くなってしまうからなのです。

 例えば、高校時代に「テストで良い点数をとる」という目的で勉強を始めたとしましょう。

 けれども、「テストはもう明日だし、どうせ今からやっても無駄じゃないか?」という諦めが出てきたり、「うわ、まだ、こんなに解けない問題があるのか…ヤバいな…」という不安が出てきたりします。

 焦りや不安、恐怖などのネガティブ感情に直面すると、人間は逃げようとします。

 ネガティブ感情とは、人間が進化してくる過程で、自分の生命を脅かす事柄から、自分を守るために発達させたもです。だから、ネガティブ感情を感じると「逃げなきゃ!」「避けなきゃ!」と本能的に思うのです。

 これは本能的な衝動なので、他のどんな衝動よりも、人を強く動かします。

 だから、将来○○したいというポジティブな目的と、不安や恐怖から逃げたいという目的がバッティングすると、不安や恐怖から逃げる行動を優先することが、人間にとっては自然なのです。

 テスト勉強の例でいえば、テストで高い点数を取って良い気分になりたいという目的と、「今さら勉強してもどうにもならないんじゃないか」という不安から逃げるという目的がバッティングした場合、不安から逃げるという目的の方が優先されます。

 だから、頭ではテスト勉強をしようと思っていても、実際にはテスト勉強とは関係のない掃除をして、不安をやり過ごそうとしてしまうのです。

 つまり、当初の目的を忘れるわけではないのです。ただ、目的が置き換わってしまっているだけなのです。

目的を忘れて無駄なことをしないためには

 自分が掲げた目的を忘れないためには、自分が掲げた目的に反する衝動が自分にあることを、認識しておくことです。

 自分が掲げた目的に反する衝動とは、不安や恐怖などのネガティブな感情を感じると、目の前の状況から逃げようとする衝動です。

 まずは、自分がどんな状況で、不安や恐怖、焦りなどを感じて、逃げたくなるかを把握しましょう。

 例えば、時間が無くなると不安を強く感じるとか、空腹だとイライラしてくるとか、睡眠時間が足りないと何も考えられなくなるとか。

 次に、自分が現状から逃げ出そうとうするシチュエーションごとに対策を立てます。

 時間がなくなると焦るのであれば、いつもより2倍の準備期間を設けるとか、空腹だとイライラするなら手軽に食べられる夜食を用意するとか。

 簡単に言ってしまえば、自分の生存本能と戦わないためには、どうするかを考えるのです。

 生存本能は危機回避のための機能なので、自分が心身ともに良好な状態にいれば、無暗に暴走することはありません。

 だから、まずは自分がネガティブな状態になる条件を洗い出し、それを解消する手段を打てば良いのです。

 そうすれば、目的を忘れて迷走することも減ってくるでしょう。