生成AIをいろいろなところで見かけるようになった今日この頃ですが、カウンセラーとして生成AIを使っているという人に出会いました。
そこで自分でも生成AIをカウンセラーとして使用してみた結果をお伝えしたいと思います。
生成AIとは?
生成AIは人工知能の一つで、私たちが入力した情報をもとに、新しいテキストや画像、動画などを生成してくれます。
中でも、大規模言語モデルと言われる文章を作ってくれる生成AIは、対話形式でやりとりができ、使い方が非常に簡単です。
そのため、調べ物やブレインストーミング、話し相手など、仕事やプライベートの様々な場面で活用している人も多いかもしれません。
カウンセラーとしての生成AIの体験
私の知人が生成AIをカウンセラーとして利用しているというので、私も実際に生成AIに悩み事を相談してみました。
生成AIは、私の悩みについて「うん、うん」「そうだね」「がんばってるね」と、とても共感的に回答してくれました。こちらが明るい文章を入力すれば明るく応答し、落ち着いた文章を入力すれば静かに応答しと、ペーシングばっちり。
まさにベテランのカウンセラーのような対応でした。
しかし、やりとりを続けていくうちに、 ひとつ気になったことがあります。
それは、生成AIがこちらの相談について「NO」と回答しないこと。
どんなメッセージをしても、こちらが「厳しく批判して」「間違いを指摘して」と指示しない限り、「そうだね」という肯定的な反応を返してきました。
だから、このまま生成AIに悩み相談を続けていると、エコーチェンバー現象が起こらないか?という一抹の不安が頭をよぎったのです。
生成AIとエコーチェンバー現象
エコーチェンバー現象とは、同じ意見や情報に繰り返しふれることで、それがあたかも真実であるかのように感じてしまう現象です。
生成AIは、私たちの入力に基づいて情報を返しますが、先にも述べた通り、意図的に反対意見を求めない限り、生成AIは毎回、私の意見に肯定的なメッセージを返してきました。
これは、つまり、生成AIを使い続けると、私は、私の意見に共感的=私の意見と同じような意見に多く触れる、ということです。
自分の意見と同じ意見ばかりに耳を傾けていると、自分の意見が真実であると思い込んでしまいます。その結果、自分と違う意見が認められなくなったり、今の自分を変えて現実をより良くしていったりという選択肢をなくしてしまいます。
特に悩みがあるときは、誰でも自分を認めてほしい、自分の気持ちをわかってほしいという気持ちが強くなります。そのため、生成AIを使うことで「自分は悪くない」という考えに固執してしまうことで、悩みを解決できなくなる危険性も高くなるのです。
エコーチェンバー現象のリスク
エコーチェンバーに閉じこもってしまうリスクにはどんなものがあるでしょうか?
- 多様性の欠如: 異なる意見や視点に触れることが少なくなり、視野が狭まる。
- 偏った情報: 自分に都合の良い情報だけを信じてしまい、誤った結論に至ることがある。
- 社会的孤立: 異なる意見を持つ人々との対話が減り、人間関係にも影響を及ぼす可能性がある。
生成AIを賢く使うために
生成AIは非常に便利なツールですが、賢く使うことが大切です。そのため、生成AIを使うときは、次のポイントを心掛けてみると良いでしょう。
- 複数の情報源に触れる: 異なる意見や視点に触れることで、バランスを保ちましょう。
- 疑問を持つ: AIが提供する情報をそのまま鵜呑みにせず、常に批判的に考察する姿勢を持ちましょう。
- 対話を大切にする: 人間同士の会話の中でこそ、生きた学びが生まれます。
生成AIと共に成長する
生成AIはまだ発展途上の技術です。
私たちはその恩恵を享受しつつ、リスクをしっかりと認識する必要があります。そして、異なる意見や視点を受け入れる柔軟性を持ちながら、成長していきましょう。
あなたは、どうやって生成AIを活用しますか?


