心を守ろうとする働き「否認・隔離分離・反動形成・合理化」~人生成功秘伝の書31~

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を守ろうとする働き「否認・隔離分離・反動形成・合理化」

さて、防衛機制に話をもどしましょう。

否認

 否認は苦痛や不安などの不快な感情から、自覚的に目を背けようとする心の機能です。

 例えば、自分が経営する会社が倒産してもその倒産した現実を認めないなどです。

 抑圧との違いは抑圧は無意識であるのに対して、否認は自分が自覚していることです。

隔離分離

 隔離分離はある記憶に伴っているはずの感情や感覚だけを、記憶から切り離す心の機能です。

 例えば、学校でいじめられてツライ思いをした子供が、まるで他人事のように淡々と語るなどです。

 ごく簡単にいえば、感情や感覚が麻痺しているのです。

 麻痺しているため、周囲からは冷静に見えます。

 しかし、実際には受け入れがたい負の感情を消化しているわけではないので、自分の感覚と切り離された状態で、その感情や感覚は残っています。

反動形成

 反動形成は自分の不安や恐怖などの不快な感情を感じないために、それらの不快な感情と真逆の行動をとる心の機能です。

 例えば、一人では生きていけないと強く思っている人ほど自立心が旺盛になる場合などです。

 この機能が働いていると、心の奥深くで思っていることと、実際に取っている行動に食い違いがあるため、極度にストレスが溜まります。

投影

 投影は自分が持っている感情を、周囲の人や物の中にそれがあると思う心の機能です。

 例えば、自分が上司を嫌っているとき、「自分が」上司のことを嫌っていると思うのではなく、「上司が」自分を嫌っていると思い込む場合などです。

 話だけを聴くと不思議な現象のように思うかもしれませんが、このような心の働きが起こるのは「誰かを嫌う」などのような社会的に良くないとされる感情を自分が持っていることを認めたくないからです。

 そのため、「嫌う」という感情を持っているのは相手であると認識することで、自分を守ろうとするのです。

合理化

 合理化は捻じ曲げた事実や飛躍した理論などを使って自分を正当化することで、自分の感じる不快な感情を消そうとする機能です。

 わかりやすい例はイソップ寓話の「狐と葡萄」がもとになった「酸っぱい葡萄」です。

 「狐と葡萄」の話はこうです。ある狐が葡萄を採ろうとしますが、どんなに頑張っても狐は葡萄を捕ることができませんでした。最後に狐は「どうせあの葡萄は酸っぱいに決まっている」という捨て台詞を言って去っていきます。

 狐は葡萄を採れなかったことが悔しかったわけですが「どうせあの葡萄は酸っぱいに決まっている。だから、採れなくてよかったんだ」と自分が葡萄を採れなかったことを正当化します。

 自分を正当化することで葡萄を採ることできなかった悔しさや無力感を紛らわせたのです。

 合理化とは、このように不快な感情を感じたときに最もらしい理由を作って自分を納得させることをいいます。

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