記憶は嘘~人生成功秘伝の書36~

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記憶は嘘

 自分を変えようと思ったときに障害となるものには自分の記憶があります。特に、強い感情を伴った記憶。

 例えば、幼い頃に親から「頭が悪い」と言われたて、とても嫌な気持ちになったことがあったとしましょう。そうすると、何かに挑戦しようとしても、「頭が悪い」という親の言葉が蘇って、気持ちがくじけてしまうとか。

 また例えば、懸命に努力して難関大学に合格したことが、とてもうれしかたとしましょう。そうすると、新しいことに挑戦するときは、いつも受験勉強と同じやり方で解決しようとするとか。

 なぜ、良い記憶も自分を変えるときに障害になるかが疑問ですか?

 自分にとって良い感情であれ悪い感情であれ、強い感情が結びついた記憶は思い出されやすのです。そして、その思い出された記憶のイメージによって自分の行動を縛るから、強い感情を伴った記憶は自分を変えるときに障害になるのです。

 もちろん、過去の失敗体験や成功体験で、未来がうまくいくのなら、記憶に縛られても問題はありません。

 しかし、今、此方の話をお聞きになっているということは、少なからず今までの自分のやり方では、現実がうまくいかなかったと思っているのではありませんか?そうであるなら、失敗した方法であれ成功した方法であれ、過去のやり方から離れてみるというのも、一つの選択肢というものです。

 ただ、話を進める前にひとつ付け加えておきましょう。もし、其方が過去の記憶が主出されることで現実がうまくいかない、と思っているとしたら、これからお話しすることは耳が痛い話になるでしょう。ですから、よくよく心の準備をしてください。

 さて、準備は良いですか?

 過去の記憶に縛られて苦しむとき、其方は自分が記憶していることすべてが事実であった思っていないでしょうか?事実だから動かし難く、苦しくて仕方がない、と。

 しかし、本当に其方のその記憶は全て事実でしょうか?

 もちろん、当然に事実は含まれているでしょう。けれども、それと同じくらい、記憶には嘘が含まれているのです。

 なぜ、記憶に嘘が含まれるのか、それには人間の記憶の機能が関係しています。

 多くの人は、自分の記憶は一連の映像として自分の頭の中に保存されていて、その映像を動画でも再生するように思い出していると考えます。言い方を変えれば、記憶は絶対的な画像情報として保存されていて、それは変化しないものだと考えているのです。

 けれども、記憶は脳の中に映画のフィルムのように保存されているわけではありません。脳は、映像は映像、音は音などのように、各記憶の要素を脳内の神経にバラバラに格納しています。記憶を思い出すときには、それら複数の脳神経に格納された情報をつなぎ合わせて記憶として再構築します。

 そして、重要なことは再構築する際に、バグが起きることがあるということです。

 例えば、高校生の頃に、学園祭で白雪姫をクラスで講演したとしましょう。その学園祭で、其方は魔女の役を演じました。魔女の役を演じたのは、他人から頼まれて仕方なく引き受けたと思っていました。けれども、成人式などで再開した友人にその話したら「お前、自分でやりたいって言ったじゃん」と言われたなどのように、自分の記憶と他の人の記憶が食い違っていた経験はありませんか?

 人の脳は機械ではありません。それを考えれば、記憶を思い出すたびに全く正確無比に再構築することができないことは、お分かりになるでしょう。

 多くの人は自分の記憶が事実だと思っています。けれども、自分の記憶は自分が勝手に変えてしまった虚像の場合もあるのです。記憶が書き変わる理由は、単なるバグのこともあるし、自分を守るために意図して記憶を変える場合もあります。

 例えば、先ほどの学園祭の例でいえば、本番で自分の演技がうまくいかなかったとしましょう。その経験が嫌でたまらないとき「他人から頼まれて仕方なく引き受けた」という記憶に変更することで、本番で失敗したのは他人から頼まれただけで本当はやりくなかったからだと自分を擁護したりするのです。

 ここまで、お話しすると、自分が間違っているのかと、怒りを感じるかもしれません。残念ながら、その通りなのです。其方が絶対的に正しいと思っている記憶は、事実ではないことがあるのです。

 しかし、記憶が事実ではないということは、悲観することではありません。むしろ、幸運です。

 なぜなら、今、其方を苦しめているものが記憶だとしたら、その記憶は其方が思い出すたびに作り出しているわけですから、其方には作ることを止めることも、違う記憶に変更することもできるということだからです。さらに言うなら、過去の記憶から、其方は自分の力で自由になれるということです。

 さて、記憶の話を聞いてどう思いましたか?胸糞悪い?それも結構(笑)

ワーク25 記憶の話を聞いて、どんな風に感じましたか?また、あなた自身を振り返ってみて、何か気づいたことはありますか?

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