感情は何故あるのか~人生成功秘伝の書27~

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感情は何故あるのか

 さて、ここで感情について少し話をしておきましょう。それは感情について正しく理解していないために、自分も周りの人も不幸にする人の子が多いからです。

 ただ、この感情の話を聴くと、其方は少し嫌な気持ちになるかもしれません。思考の癖のうち、感情的決めつけに反応をした人は、特に不快になる可能性が高いでしょう。

 さて、準備ができた先に進みましょう。

 感情というと、喜びや悲しみ、怒り、不安など、さまざまな種類を思い浮かべると思います。では、次のように質問したら、其方はなんと答えますか?

感情とは何ですか?

 多くの人は「感情とは何か?」と問われると明確な答えを持っていません。

 これは人にとって、感情が存在することが当たり前すぎて、わざわざ考えてみる必要性を感じられないからでしょう。しかし、この「当たり前」というのが、なかなか曲者です。

 人は物心ついたときから感情を当たり前に感じてるため、感情と自分自身の区別が付かなくなることがあります。そして、感情があたかも自分自身であるかのように誤解してしまったりします。これが悲劇の始まりです。

 なぜなら、感情が自分自身であると思っていると、自分の感情を否定さたときに、自分自身を否定されたと勘違いしてしまうからです。そして、周りからの助言を受け止められなくなったり、現状を冷静に判断できなくなったりします。これは否定されたと感じることが、人にとっては攻撃されたという意味を持つためです。だから、とっさに「戦わなければならない」あるいは「逃げなければならない」という防衛本能が働き、「戦うか逃げるか」という二択で頭の中がいっぱいになってしまうのです。

 例えば『怒りっぽい性格を改善した方が良いよ』などと、周りの人が善意でアドバイスをくれたとしても、それを受け止めないどころが、相手に対して逆切れする人がいます。これは、感情=自分自身だと思っているとため、自分自身を否定されたように感じているからです。

 しかし、感情とはその人自身の根幹、言ってみればスピリッツのようなものではありません。

 感情とは、脳が判断をした結果を身体に伝えたり、あるいは特定の記憶を脳に残したりするための道具にすぎません。

 せっかくなのでここで感情が起きるメカニズムを簡単にお話しましょう。

 脳は、目の前の事象を知覚したとき、その事象に対してどのように行動するかを判断します。その判断結果を身体の各器官に伝え、判断通りの行動をとらせるために、脳内で神経伝達物質を生成し、身体の各器官へ送ります。

 例えば、目の前の事象が自分にとって脅威であり、それと戦うと判断したときには、脳内ではノルアドレナリンが放出されます。それによって、筋肉に血を送るために血圧が上昇したり、相手をよく見るために瞳孔を拡大したりして、身体を戦える状態にします。それと同時に、心的状態も恐怖や不安を抑え、相手に向かっていけるように変化させます。これが怒りです。

 また、強い感情を感じると、その元となった記憶は脳に強く記憶されます。それは、怒りでいえば、戦うと判断せざるを得ないような危険な事態に遭遇したということですから、その危機を強く記憶し、同じような状況になったときに、素早く対応できるようにするためです。

 参考までに、代表的な感情がどのようなシグナルを示しているかをお話しましょう。

 まずは、恐怖。これは逃げろ。

 次に、怒り。これは戦え。

 恐怖と怒りは、人がまだ自然の中で死と隣り合わせに生きていた頃の主要な防衛機能です。死を直接的に回避する役割をする感情のため、大量の神経伝達物質が放出されるようになっており、他の感情よりも行動の強制力が強いことが特徴です。

次に驚き。これは未知のものへ意識を向けよ、というシグナル。驚くと目が丸くなりますが、それは目を見開き、否が応でもその新しいものへ注意を向けるための行動なのです。

 次に喜び。これは人という種の繁栄あるいは個人の生存のために、有効な働きをしたというシグナル。例えば子供が生まれると人は喜び感じますが、それは構成員が増えるため、種の繁栄にとって有効なことだからです。

 喜びと対極にあるのが悲しみ。これは人という種の繁栄や個人の生存のために、損害が出る働きをしたというシグナル。例えば、家族など親しい人を無くすと人は悲しみを感じますが、これは種族の構成員が減るため、種の繁栄にとっては損害だからです。

 次に嫌悪。これは人体に害になるものを避けよというシグナル。例えば、腐った食べ物や汚物などに触れると人は嫌悪を示しますが、これは腐った食べ物や汚物などが病気の発生源になることがあるためです。現代のような医療技術が発達していなかった時代では、感染症に罹患することは、現代よりもはるかに生命を脅かすものでした。そのため、それらを遠ざけるために嫌悪という感情が湧くようになっているのです。

 ここまでの感情の話をきいてみて、いかがでしたか?今、感じたことをワークシートに書いてみましょう。

 そういえば、ワークシートの記入を何度かお願いしたと思いますが、きちんと書いていますか?此方が手を動かして文字を書くことを推奨するのは、手を動かすと、脳にその記憶が残りやすいからです。

 せっかく此方の長ったらしい話を聴き、其方自身に対して何らかの気付きを得たのなら、それを覚えておかない手はないでしょう。

 人は自分の変化や成長は自分ではわかりづらいものです。そのため、志高く変化するための努力を始めても、その結果が実感できずに、途中で努力を辞めてしまう人が多いのです。

 けれども、文字に残しておけば、昔の其方を振り返り、今の自分と比較することができます。もし、余裕があれば、今まで記したシートを見返してみると良いでしょう。きっと其方自身の変化が実感できると思います。そして、変化への希望も同時に見えると思います。

ワーク20 感情の役割の話を聴いて、どう思いましたか?思ったことや気づいたことを書いてみましょう。

※ワークシートに質問の答えを記入してみましょう。ワークシートはお申込みフォームよりご連絡ください。メールマガジンまたはLINEからお越しの方は「秘伝の書のワークシート」とメッセージをお送りください。人生成功秘伝の書のワークシートのお申込みはこちら。

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