種の保存だからこそ、子供を殺す【DAY30】

※この歴史編纂はLiberという国を☆、♧、〇の3人で立ち上げてからの軌跡を記したものである。詳しくはLiber用語及び中の人たちを参照。

2021年5月某日、国家戦略会議「ユグドラシル」開催。

動物の群れは、ボスが変わると、前のボスの子供が殺されることがあるが、それは何故か?そんな話題になった。

♧「ほんとの話、これ。なぜかっていうと、雌は自分の子供がいると、発情期にならない。」

☆「なるほど。」

♧「だから、元のボスの子供がいると、(雌が)発情期にならないんだよ。」

☆「なるほど。」

♧「でも、新しくきたボスは、自分の子供を産ませて、自分の種族を増やしたいから、ぜ~んぶ、殺すの。」

☆「…じゃあ、猿もダメだな。」

♧「そうなると、子供がいた雌が、子供が殺されたことによって、発情期になるの。」

☆「なるほど。」

♧「そうすると、また(自分の)種族の繁栄ができる。でも、結局、自分の種を殺してるわけだから、(サルという種全体としては数は)増えないじゃん。わかる?」

☆「なるほど。」

♧「『一定数殺して、一定数増やして』ってやってるから、ずっと同じなの。」

☆「なるほど。」

♧「人間は、それ、しないでしょ?いちいち、殺さないでしょ?」

☆「いちいち殺さないね。」

♧「そうやって増えたんだよ、人間は。」

☆「なるほど。」

♧「種の起源からいったら、だけどね。」

☆「…なるほど…。」

♧「だから、同種殺しはあるよ、全然。動物の世界では。…人間だって、殺しあってるけどさ、人間同士、戦争とかでさ。」

☆「いやいやいや、俺さ、今さ、すげぇ、…打ちのめされた感…。」

♧「(笑)何?どういうこと?知らなかったってことにってこと?」

☆「…うーん、俺はさ、あの、人間以外の動物はさ、必要以上に殺したりしないと思ってたからさ。」

♧「ああ、必要以上にね。食うとかね。いや、だから、種の繁栄のためには殺してるんですよ。それも、必要以上に殺してないといえば、殺してないけどね。」

☆「そうか。」

♧「種の繫栄だと思ってるわけだから。種の繁栄っていうのを、人間みたいに、人間という種全体を増やすとかじゃなくて、動物は自分の子孫じゃん。自分の子孫問題であるから、他人の子孫を殺すだけであって。」

☆「なるほど、今、傷口に絆創膏を貼られた気分だ。」

♧「絆創膏を貼られたっていうか、そういうことじゃん。別に(動物は)無駄に殺してるわけじゃなくて。」

☆「やはり無駄に殺すのは人間だけだ。」

♧「他人(元のボス猿)の子供を育てようじゃなくて、自分(新しいボス猿)の子供を育ててくれないと困るわ、ってなるだけの話であって。」

☆「なるほど。」

♧「そうそうそう。ただ単に種族の優劣を決めるって意味ではね。」

☆「なるほど。」

♧「(動物は)それ(種族の優劣をつけること)はしてるよ、もちろん。」

☆「俺はしてる?」

♧「『それは』だよ。『俺は』じゃない。俺はしてないわ。俺、してたら、とっくに(警察に)捕まってるわ。」

人間からしたら理解できないよう理由でも、動物には彼らの理由がある。

どんなに自分から見たら理解できない行動でも、必ずそこには行動原理があるのだと思った。

→DAY31へ

→DAY1から読む