副業でも本業でも構わないのだが、起業しようと思う人は、いつの時代にも存在する。けれども、起業をしてみても、成功しない人が多いように思う。その理由はいろいろあるだろうが、大きな理由のひとつは、「仕事をする」ということを、無意識に誤解しているためではないだろうか。
ほとんどの人は、学校を卒業したあと、会社に就職するが、その長い期間、同じことをやり続ける。
それは、誰かから取り組むべきことを与えられて、それを解消するということだ。
学校では先生から問題という課題を与えられて、それに回答することを訓練する。会社に就職してからは、上司から仕事という課題を与えらて、それを黙々とこなしていく。それが悪いわけではないけれど、だから、誤解してしまうのだ。
仕事も誰からか与えてもらえると。
仕事とは、簡単に言ってしまえば、誰かの困り事を解消することである。
例えば、車を売ることは移動手段がないと不便だという困り事を解消するためだし、税金の計算を代行するのも税金の申告が面倒という困り事を解消するためだ。
けれども、課題を与えられて、それを解くことばかりを訓練してきた人は、相手の困り事が見えない。なぜなら、課題は与えられると無意識に思っているから、課題を探すという発想が湧いてこないからだ。
だから、資格を取ったり、ビジネススクールに通ったりして、ビジネスのやり方がパッケージ化されているものを買って、ビジネスを始める。そして、上手くいかずに諦める。具体的に言えば、集客ができなくて、腐ってしまう。それは、そうだろう。パッケージ化されているということは、その商品が対象としている困り事には、解決できる手段がたくさんあるということだ。それなのに、わざわざ、実績のないものを買う人は珍しい。
では、どうしたら良いのだろうか?
難しいことをする必要はない。ただ、ちょっと日ごろの意識を変えるのだ。何か困ったことや不便なことをないだろうか?そして、その困り事が、どうなったら嬉しいだろうか?そのために、何ができるだろうか?と。
例えば、エステ店に行ってフェイスエステのサービスを受けたとする。もちろん、施術をするために、メイクは全部落としてしまうし、髪をタオルで巻いたりする。普通は「エステに行くから、当たり前」と思ってしまうかもしれない。
でも、本当に当たり前だろうか?それで不便に感じることはないだろうか?と。
もしかしたら、「エステに行ってお肌をぷるっぷるにしてから、彼氏と遊びに行きたい。でも、ノーメイクで行くなんて、絶対にありえなない。もう一回、メイクをしたり、髪形を治したりするために、化粧道具を全部持っていくのも、正直、勘弁。だから、彼氏と出かける前にエステに聞くのは諦める。」なんてこともあるかもしれない。
そんな時、エステを受けた後でも、メイクも髪形も家で時間をかけたときのようにばっちり仕上がったり、あるいは、それ以上に綺麗に仕上げることができたら、出かける前にエステに行きたいという願いを叶えられるし、見た目も綺麗になれるし、ちょっといい気分になれないだろうか?
そのために、もし、あなたがエステ店のオーナーだったら、どうするだろうか?
エステが終わった後に、1時間くらいメイクのできる個室を用意する?自由に使えるコスメを提供する?メイクを行うオプションサービスを作ってみる?エステが終わってから、一度、家に帰って支度が出来るように、早朝から店を開けてみる?近所のメイクもしてくれる美容院とタイアップして、割安で紹介する?
このように考えてみるのは、副業や本業と関係のないことでも良い。なぜなら、「誰かの困りごとを自分で探す」ということの訓練だからだ。
また、一見、自分の仕事とは関係のないことが、後々、自分の仕事に生きてくることもある。人間の欲求は、動機付け理論の研究者である心理学者のヘンリー・マレーが40種類に分類しているように、多様に見えても、実はその種類は多くない。だから、自分の仕事とは全く違うジャンルの困り事でも、そこから欲望解決のヒントを得ることで、自分の本業に活かせることがあるのだ。
そんな風に、常に自分の周りを観察して、困りごとを解消する意識を持っていると、やがて「自分だったらこの困り事を解消できる」そんな課題に出会うときがくる。それが、あなたの仕事になるのだろうと思う。
…などと、偉そうに書いたが、実は私もビジネスに関しては、ビジネス構築が本職の☆には怒られてばかりだ(笑)懐かしいメモが出てきたので、せっかくなので紹介しよう(☆については中の人を参照)
ビジネスなんて、その辺に転がってんだ。机にかじりついてる暇があるなら、外に出て周りを見てこい!
だいぶ昔のことなので、言葉は多少違うかもしれないが、言われたときは衝撃だったことを覚えている。私もその頃は、ビジネススクールに通って、パッケージ化されている商品を売ろうとしていたから(笑)
ビジネスとは生きている相手がいてこそであり、だからこそ、世界を肌で感じることから、その一歩が始まるのだろうと思う。
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